小冊子『TOJI』3

樋口達也平岡瞳、正一が作った温泉♨︎美術同人誌『TOJI(トージ)』 。
3号まで発汗。限200部 sold out 

わたしたちは温泉を好む。そう、湯治がしたい。
温泉地に逗留し、日常生活の辛苦を洗い流し、湯治によってこそ得られる健康を心身共に行き渡らせたいと願う。
またわたしたちは湯治によって見いだした美から目をそらすことはしない。湯治の持つ神秘性を信じる。
−「トージ派宣言」(文・樋口達也)



夢五夜 
正一

湯口

ものを考えてはならぬと注意して
湯口に沈殿している硫黄を溜めてみたり
湯の花を眺めたりにつとめてみた

山の駅

馬車鉄道がきた
糞尿の処理と給餌
温泉へと至る道は未整備
馬はにほひをかいでる

鉛色のうねりと共に
伸びたり縮んだりする
心臓の鼓動と
わが呼吸

かん病

かぜをひいて
熱がでてのどがいたい
家の人がからだをふいてくれた

夜咲く花

朝おきると
荒れた庭をぶら/\歩いて
花の前へ来て坐った